Elsevierの引用カルテル摘発で3人目の編集者が解雇
要約
- Elsevierが財務系編集者のJohn Goodellを解雇。調査員が複数誌にまたがる数百本規模の組織的引用カルテルを暴いた。
主なポイント
- Goodellの年間論文数は通常約5本だったが、共著者のBrian LuceyとSamuel Vigneが自分たちの管理する誌上で100本以上の著者枠を贈ったことで、2023年には58本に急増。
- カルテルの仕組み:GoodellはRIBAFで投稿を受け付ける代わりに、投稿者の他誌論文に共著者として名を連ねるという、典型的な「give-and-take」構造。
- Goodellの被引用数は累計15,663件に達し、2025年だけで4,203件。引用プロファイルには引用リングに特徴的な指数関数的なJ字カーブが見られる。
- 共著者のAnna Min Duは2024〜2025年に同一誌で22本を発表し、他誌のうち14本にGoodellを追加。調査中にGoogle Scholarの掲載情報を一時削除後に復元した模様。
- Elsevierは編集者を交代させたものの、問題のある論文は数百本そのまま残している。調査員は現・元共著者を合わせて200〜350本が撤回対象になり得ると推定。
Hacker Newsコメント概観
- 実質的なコメントは1件のみで、内容の正確性は認めつつも、記事の論調が科学的説明責任の文脈には似つかわしくないと指摘している。
- Elsevierの査読体制、撤回プロセス、h-index操作の構造的問題については、まだ踏み込んだ議論は起きていない。
注目コメント
- @ChrisMarshallNY:解雇された編集者の当否とは切り離したうえで、科学的文脈には不釣り合いな「辛辣な表現」を問題視。
英語版: Third Editor Fired in Elsevier’s Citation Cartel Crackdown · Original source