Discret 11:1980年代フランスのTV暗号化技術
要点まとめ
- Canal+が1984年に導入したアナログTV暗号化方式。11ビットLFSRキーを使い、各走査線を0・13・26ピクセルずらす仕組みで、設計図の流出により数カ月で破られた。
重要ポイント
- Discret 11は完全にアナログ領域で動作:安価な遅延チップ(TBA 970)が576本の走査線それぞれをLFSR出力 mod 3でシフトし、デジタル処理は不要だった。
- 11ビットキーは直接入力しない設計で、契約者が8桁のコードを入力し、デコーダのシリアル番号とハッシュ化することで6種類の11ビットキーを生成。Cinema、Sportsなどの視聴レベルに対応。
- 同期は310行目と622行目の白黒点滅に依存。622行目は視聴レベルの情報も兼ねていた。LFSRは6フレームごとにリセット。
- 音声の保護は大幅に弱く、12.8 kHzでのAM変調+帯域反転のみ。キーなしで、回路知識があれば誰でも復元可能。
- 1984年12月、Radio Plans誌は設計図の掲載を法的に差し止められたが図面は流出。電子部品店でTBA 970を尋ねることが、海賊デコーダの部品リストを意味する隠語になった。
Hacker Newsコメントレビュー
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唯一のコメントは仕様書に隠されたイースターエッグに着目:全デコーダにハードコードされていた月末「フリーモード」フォールバックキーが
1337——エンジニアたちが仕込んだleet語のジョークだった。 - LFSRの設計、SECAMの信号構造、1992年にDiscret 11を置き換えたNagravisionへの移行については技術的な議論なし。
注目コメント
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@dtagames: 「『全無料』コードは
1337、つまり『leet(エリート)』だった!」——サブスクリプション移行期間中の無料アクセス用フォールバックキーにエンジニアが埋め込んだイースターエッグ。
英語版: Discret 11, the French TV encryption of the 80s · Original source